ギャンブル依存症｜闇金に借りてしまっていたらどうすればいいの？

貸金業法により2010年6月より施行された「総量規制」。
ギャンブル依存症者であれば聞き覚えのあるキーワードだと思います。

簡単に言うと、2010年6月以降、消費者金融などの貸金業者が行う貸し付けは、ご本人の年収の3分の1を超えてはいけなくなりました。つまり年収の3分の1までしか借りられなくなったということですね。

年収が600万円の方であれば、200万円まで。（金融会社の自社基準によってはそれ以下）

こうした制限は多重債務者を減らす為に作られた法律です。
実際に施行後は多重債務者の数が約100万人減少したりと一定の効果があったようです。

しかし、ギャンブル依存症はギャンブルに対する欲をコントロールすることができなくなる病気です。
総量規制後、借りることができなくなった依存者は大人しく自粛するでしょうか？

借金の返済ができない。
ギャンブルに行きたい。

色々な理由があると思いますが、新たに借金ができない状態になると引くに引けない状況になった方も大勢いたと思います。

そこで資金調達の1つの手段となったのが闇金です。

下記のようなデータもあります。

上記のグラフは、総量規制導入後に借入金額を引き下げられた方を対象に、闇金に関するアンケートを行った調査資料となります。

約16％の人が闇金と接触をしていますね。
一般の方からすれば闇金なんて怖くて接触しようと考えることすらしませんが、追い込まれた人の思考であれば、ギャンブルをするお金を提供してくれる救いの神のように感じた方もいることでしょう。

あとは地獄ですが。

この記事では、闇金に借りてしまった場合どのように対応するべきなのか？を考えていきましょう。

闇金とは？

貸金業の無許可業者又は上限金利を超える貸付を行う違法業者のことです。
貸金業の有無は下記リンク先にて検索できます。

漫画の「ミナミの帝王」や「闇金ウシジマくん」でも有名ですが、「10日に1割」（トイチ）「10日に5割」（トゴ）などのアホみたいに暴利の業者もいれば、「月に1割」などのソフト闇金と呼ばれるような業者もおり様々です。

返済義務はありません。
借入は通常、「元本」「利息」が設定されていますが法律上はどちらも返済義務はありません。

□利息制限法（年率20％）
□出資法

こちらの法律で利息の上限額が決められていますが、あきらかに超えてますよね。

実際に最高裁判所の判例を見てみても、「闇金行為は、不法原因給付（民法708条）にあたる」と判断されており、不法な原因で給付を行ったのだから返還請求はできないとされています。

基本的に逃げ切るのは難しいです。
借入の段階で住所・勤務先・家族構成・実家などの個人情報は押さえてありますしね。

消費者金融などで借金をしても保証人でなければ、実家や家族に取り立てはきません。
しかし、元々法の外で営業している闇金業者は取れるところから回収します。

逃げるのではなく、適切な対応を取るべきでしょう。

□警察
□弁護士
□司法書士

上記になります。
警察の場合、ある程度証拠（借入の明細や取り立て行為の内容）が集まっていなければ基本的に被害届も受理しない可能性が高いです。（直接的な暴力や違法行為があれば別）

まぁ警察と弁護士ですね。
弁護士費用が払えない・・という方も、今は法テラスなどの無料で相談できる取り組みもなされているので早めに相談に行きましょう。

よくインターネットで検索していると、弁護士が介入すれば取り立てや嫌がらせはすぐに止まります！

と記載されていたりしますが、本当に嫌がらせや取り立ての連絡が止まる可能性はあまり高くないようです。まぁ業者によると。

多少の嫌がらせはあるかもしれませんが、弁護士や警察が介入すれば基本的には手を引く形になるので報復というほどのものはあまりありません。（そもそも闇金は大きな金額を貸しているケースは少ないので）

しかし、その場合には注意が必要です。
1度闇金で借りると、その情報は名簿屋の手に渡り、闇金業界の中で情報が生き続けます。
ほとぼりが冷めたころに、再度闇金から連絡が来て借りてしまうというケースが圧倒的に多いです。

家族側からすればたまったもんじゃありませんね。
本人が闇金と手を切れるように、電話番号を変え、住む場所も変え、転職する。
それくらいの覚悟で対応しなければ、同じことの繰り返しになるケースをよく聞きます。

いかがでしょうか？
今回は闇金についてまとめさせていただきました。

今現在資金に困っており、闇金に借りようか悩んでいる方。
絶対やめておきましょう。

1度でも闇金に問い合わせをすると、鬼のように色々な携帯電話から電話がかかってきます。
恥を忍んで身内に借りる方がよっぽど安全です。