ギャンブル依存症には借金がつきもの?|あなたがすべき行動3選

ギャンブル依存症と借金借金関係

ギャンブル依存症には借金はつきものです。

あなたやあなたの大切な人が、ギャンブル依存症になっていると気づいたときにはもう既に相当な額の借金になっていたのではないでしょうか?

そりゃそうですよね。
ギャンブル依存症を治そう!と本人自体が意識して病院やカウンセラーの元を訪れることは多くありません。

多くは、家族などに嫌々連れてこられます。
おそらく、家族もギャンブルに行っているといっても借金までしていっているとは夢にも思わなんですね。借金が発覚して初めて『ギャンブル依存症なのでは?』と考えだす訳です。

隠し続けてきた借金なわけですから、発覚するころには多重債務になり首が回らない状態になっていることも珍しくありません。

この記事では、ギャンブル依存症本人でもあり一応法律職でもある管理人が『ギャンブル依存症で借金が膨れ上がった場合』にあなたがすべき行動をまとめました。

①借入件数・借金額を確認しよう

借金が発覚した際に依存症本人が取る行動には下記のような傾向があります。

①過少申告する(借金総額・借入件数・期間など)

②理由をギャンブルだとは言わない

要するに嘘をつくということですね。
ギャンブル依存者は無意識にギャンブルに行ってしまっているわけではなく、とてつもなくギャンブルが好きでし続けているのか、あるいは止めようとしているにも関わらずギャンブルをし続けているかの2択だと思います。

ギャンブルを続けるために嘘をつくという選択肢以外が無くなってしまうんですね。

『ギャンブル依存症と嘘』は切っても切り離せません。
本人の自己申告だけを信じると、安心して回復に向けてサポートすることもできませんので必ずCICやJICCなどで確認しましょう。

指定信用情報機関のCIC

日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関| HOME

借金の内容について確認できましたか?
ちなみに闇金や給与ファクタリングなどの無許可業者は勿論CICやJICCの信用情報には記載されません。もし、借りてしまっている場合には最寄りの弁護士や司法書士、法テラスに相談に行きましょう。

法テラス 公式ホームページ (houterasu.or.jp)

関西でしたらご相談乗りますので、信頼できる弁護士さんもご紹介させていただきます。

②借金を1本化する|おまとめローン

まだ支払える金額、そして金融機関から信用があるのであれば、複数の借入先の金額を1社にまとめて無駄な手数料、金利を減らしましょう。

消費者金融系の利息は15%や18%など、かなり金利が高く、借り換えにより支払総額が100万単位で変わることもよくあります。大手の金融機関でも『おまとめローン』といった商品プランを提供している企業も多いので一度ご検討ください。

ただし、いくら利息がもったいないからといって借金を立て替えるのはあまりお勧めしません。
ギャンブル依存症の初期であれば、依存症本人や家族も『お金の問題』に目が行きがちです。

『病気』のことより目の前の『借金』をどうにかすればいいのだと。

お金を長期で返していれば、その時間は反省にもなりますし、金銭的な余裕という面でもギャンブルには行きづらいものです。理由がなんであれ、ギャンブルに行かない期間が長ければ長いほど回復はしやすいと思います。しかし、立替をしてしまうと苦しさからはすぐに解放されてしまい、金銭的に余裕があればスリップしてしまうことも多々ありますので要検討ですね。

③債務整理|ギャンブルでも整理できるの?

□任意整理
□個人再生
□自己破産

結論から言うと、ギャンブルが原因の借金であっても債務整理は可能です。
それぞれのメリットとデメリットを簡単に説明していきます。

□任意整理

任意整理は自己破産や個人再生と違い、裁判所を介しません。
借入先の金融機関と直接交渉する為、借金の理由を問いません。
□メリット
利息・遅延損害金のカット
□デメリット
元金はなくならない
新規借り入れは完済までできない

□個人再生

個人再生を分かりやすく言うと、『裁判所を通じて借金を減額してもらう制度』となります。
ギャンブルが理由であっても個人再生の成否には影響がありません。
□メリット
借金が数分の1になる。
住宅ローン返済中の自宅も手元に残せる
□デメリット
官報に名前が載る
書類作成の難易度が高い=専門家の費用も高い
いわゆるブラックリストに載る

□自己破産

自己破産は裁判所を介して債務を免除してもらう制度です。
全額免除になる訳ですので、お金がないからという理由だけではもちろん認められませんし、借金の理由や経緯をみて裁判所が判断しますので、原則ギャンブルでの浪費は不許可事由となります。

裁判官の裁量によるところもありますので、専門家に相談しましょう。
□メリット
借金が無くなる
□デメリット
一定の財産を手放す必要がある
官報に名前が載る
就けない職種がある(士業など)
ブラックリスト

まとめ

いかがでしょうか?
少しは参考になりましたか?

借金とギャンブル依存症はつきものです。
借金との向き合い方次第で、ギャンブル依存症から回復できるかどうか決まると言っても過言ではありません。借金をただ返済するのではなく返済方法や専門家など、依存者と家族が協力して相談することで、依存者本人の金銭感覚や周囲のサポートを実感できるといったメリットもあります。

一歩ずつ回復していきましょう。

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